gSKIN® Heat Flux Sensor

概 要

gSKIN®熱流束センサーはセンサー自身の表面を通過する熱流束を 29 対の超高感度な熱電対を用いて測定します。センサーは、72mm²の広さを持ち、厚さは 0.4mmです。レベル-0パッケージングの最適化ポリマーと1-レベルパッケージングの金属の構造になっています。

校 正

センサーは安定した状態の下でISO8301基準に準拠した方法で校正されます。センサーは平均温度22.5℃で校正されます。各gSKIN®熱流束センサーは校正係数を含んだ校正証明書を添付して出荷されます。

gSKINの画像
gSKINの寸法

特 長

  • 最小侵襲性 : 非常に薄いセンサーモジュールと均一のとれた熱抵抗が、大変精密で歪みのない熱流束値の測定を可能にしています。
  • 高感度 : 高い感度は測定可能な熱流束レンジを最大限に利用します。標準的な 電圧計で、-10 to +10 kW/m²の範囲で熱流束値を、分解能 0.5 W/m²で測定できます。
  • 高精度 : 高い精度は熱流束測定結果の解析を有意義で根拠の確かなものにし、生産工程や材料を大幅に改善します。

用 途

gSKIN®熱流束センサーは、エネルギー効率を高めるために、また、材料の品質を改良し製品に決定的に重要な機能性を加えために役立ちます。数ある中でも特に以下の分野で適用できます。

繊維/紡績産業
  • 快適さを増加させ、熱の遮断/伝播を最適化することにより、繊維製品の価値を改善します。大変薄い設計は、動的な環境での測定を可能にします。
建築技術
  • お客様に体内(in-situ)/体外(in-vitro)熱流束測定およびより正確な貫通熱抵抗値 (R-Values)を通して、最適な建築材料を提供できます。
  • 建築構造体の熱流束測定により、また暖房および換気自動制御システムの熱流束測定により、建物のエネルギー効率を増加させる。
  • ソーラモジュールから建物への熱伝達の最適化と理解。
“U値”・”K値”・”R値”評価

“U値”、”K値”、”R値”とはビル建築素材などの断熱性能を評価する測定数値です。
“U値”、”K値”は熱貫流率、”R値は熱抵抗値を表します。日本国内では以前熱貫流率を”K値”と呼んでいましたが、熱貫流率を表す記号が国際的には「U」が使用されていることから、平成21年4月より“U値”と呼ぶように変更されました。
“U値(W/m2K)”:熱貫流率は熱の通り易さ、”R値(m2K/W)”:熱抵抗値は熱の通りづらさを表す数値です。
ある素材の1m2単位で、表/裏両面の温度差1℃の違いによりどのくらいの熱(ワット数)が通るかを表しています。“U値”が低いほど、その素材の断熱性能が優れているということです。逆に”R値“は高いほど、断熱性能が優れていることになります。ビルの冷暖房には多量のエネルギーが消費されます。現在多くのビルは断熱性能が悪いためエネルギーの無駄があり、ビル所有者やテナントには相当な経済的コストが掛かっています。このため、ビル建築素材の断熱性能を実験的に、正確かつ信頼性のあるデータを取得する必要があります。ISO9869に熱流測定方法の詳細があります。

実験装置
  • 温度、容積当りの熱出力、添加速度、保持時間、反応速度の観点からの化学工程の特徴付けと最適化;
    熱断面図(Heat Profile)、エンタルピー、化学変換および工業工程に似た条件の下での熱移動;
    熱放出の即時応答(Real Time)測定;
    のために測定装置の中に加える。
自動車産業
  • 車の材料(例えばシートの織物)を最大限快適にし、暖房システムの効率を優れたも のにして、顧客の運転経験をいっそう良くする。
  • 燃焼および機械プロセスからの熱放出を測定し制御することにより、車の全体的な 効率を改良する。
電子産業
  • 開発するためや適切な機能を制御/監視するために、IC チップからの熱放出や熱流束を測定する。
プロセス装置およびプラント製造業
  • インテリジェント条件の監視を可能にする熱流束値を測定することにより、プラントの安全性と効率の改善する。

モデル別性能特性

※表の右部分が隠れて見えない場合は、 表を指で左右になぞるとご覧いただけます。

モデル番号 XM26 9C XM27 9C XP26 9C XP27 9C XI26 9C XI27 9C
感度[μV/(W/m²)] ~1.5 ~7.0 ~22.0
感知エリア[mm] 4.5 x 4.5 10 x 10 18 x 18
厚さ[mm] 0.5
校正精度[%] +/- 3
電気抵抗[Ω]
( @25℃)
<20 <100 <400
熱抵抗値
(絶対温度)[K/W]
〜18.0 〜3.5 〜1.0
校正温度範囲
Min / Max [℃]
-30 / +70
使用温度範囲
Min / Max [℃]
-50 / +150
測定熱流束範囲
Min / Max [W/m²]
-150 / +150
分解能※[W/m²] 0.41 0.09 0.03
ケーブル長[m] 1.0 0.5
“MRS”データロガー
接続可/否

※読取装置である電圧計の分解能を 1μV と仮定します。

* 仕様は予告なく変更されることがあります。弊社にご確認ください。

詳しいカタログをご用意しております